テンペラ画教室
テンペラ画は、卵と顔料を混ぜて絵具をつくり描画する技法です。絵具の発色が鮮やかで、変色が少ない輝きのある色彩表現が特徴です。古典的な表現のみならず現代的な表現にも応用できる画材です。イタリアの伝統的な古典技法である、卵テンペラ、テンペラグラッサの技法を学びます。はじめての方にもわかりやすいよう、古典絵画の模写をおこないつつ、段階的にテンペラ画の技法を習得します。伝統的な古典技法は、習得後にご自身の自由な制作にも応用することができます。卵黄と顔料を混ぜて、テンペラ絵具をつくり、石膏の下地に、平塗りや面相筆の細かい筆致の重なりで描画します。黄金背景のテンペラ画の場合は、イタリアの鍍金技術で装飾をおこないます。ボーロ(クレイベース)を下地に塗布し、金箔を接着してメノウ棒で磨きあげます。鍍金技術には、さまざまな種類があり、水性・油性の金箔技術から、金箔上への着彩や刻印技術など、作品に応じて複合的な技法を使い分けて制作をおこないます。
テンペラ画は、乳化した展色剤と色材を混合した絵具を使用する技法です。 材料の種類によりさまざまなテンペラ技法が存在しますが、代表的なものは卵を用いた卵テンペラです。卵テンペラに用いる展色剤にもいろいろなレシピがあり、卵黄の乳化作用を利用して、油や樹脂ニスなどと混合したテンペラメディウム(テンペラグラッサ)があり、経年劣化による色彩の黄変や暗変が少なく、独特の色彩の鮮やかさがあり、細密描写から現代的な表現まで可能なため、現代でも多くの作家が、絵画技法として適用しています。テンペラ画教室では ルネサンス期絵画の模写から、伝統的な古典技法を学び、テンペラ独特の描画方法、混色や色の重ね方などを身につけます。
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